排ガス中には妨害成分が多く含まれることから、CO、CO2計に用いられている赤外線分析計は、さらに複雑な機構を用いている。基本原理は標準形と同様だが、この方式は下図に示すように複数個の検出セルが同一光学系に並べて配置されている。
つまり、MAIN側(測定用)検出器とCOMP側(補償用)検出器とから構成され、MAIN側には、対象ガス+H2Oなどの干渉ガスが、COMP側には干渉ガスのみが封入されている。
MAIN側では測定成分A+妨害成分Bの信号を取り出し、COMP側では妨害成分Bの信号を取り出す。これを最終的に演算して測定成分が取り出される。