日本財団 図書館


3.2.3 実船計測

(1)調査の概要

測定分析装置の設置が容易な船舶として、船倉内および機関室へのアクセスの利便さ、外洋において航海すること、陸上からのメンテナンスを受ける容易さなどを考慮して、表3.2-4に示すように2サイクル、4サイクルを搭載する2隻のフェリーを対象とした。

各船舶では通常の運航時において排気ガスを連続測定するとともに、JISZ8808法によるばいじんの測定を行った。

 

表3.2-4 実船計測対象船舶

039-1.gif

 

(2)測定機器

ア.測定項目

NOx(NO及びNO2),SO2,CO2,CO,THC,PM,排ガス量

イ.排ガスサンプリング位置

両船舶とも排気ガスエコノマイザーの上流側より採取した。採取点においてはピトー管により流速の測定を行い、管の直径方向での変化が少ないことを確認した。

定常時の平均的な流速は、15〜20m/sec程度である。

ウ.連続ガス濃度測定機器

機関部からの情報として、軸回転数、燃料ラック位置、燃料消費量、排ガス温度、掃気圧、ペイロードなどを連続記録した。また、大気条件として気温、湿度などを連続記録する。燃料性状については、別途、動粘度、密度、比重、CCAI、硫黄分、灰分、水分、沈殿物などを分析した。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION