(6)排出量算定方法の比較
国内の環境影響評価書などにおいて地域からの排出量を算定する場合には、NOxの排出係数および燃料消費量の係数は前節で使用したNOxマニュアルに記載の算出方法を用いることが多い。しかし、メーカーの発表するカタログ値等はIMO規制に向けた値となっており、あるテストサイクル下での排出率を示したものとなっている。これらの排出係数の考え方について表3.1-7にまとめた。
それぞれの算定方法には適した算定範囲がある。例えば、グローバルな排出量を出す場合にはC欄に示した係数を使うことが前提となるが、メーカーによる測定データが多く収集整理されているのはA欄の排出値である。また、国内では環境庁を中心にB欄の排出値の整理が行われている。