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(4)航行船舶からの排出量算定方法

港湾内など部分負荷で航行している際のNOx排出量については以下の方法で算出している例がある。

1]船舶機関における主機の負荷設定については「負荷率が船速の3乗に比例する」ことが一般的であることから、各総トン数階級ごとに関係式を求める。

船速と主機の負荷率のデータについては東京都の「船舶に係る大気汚染物質排出実態調査」結果を用いた(図3.1-3参照)。

2]実際の航行速度と1]で求めた主機負荷についての関係式から航路ごとの負荷パターンを推定し、船種・総トン数階級別のNOx排出量を求める。

3]航路ごとの利用隻数を乗じ、地区別の航行時のNOx排出量を算出する。

 

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船舶に係る大気汚染物質排出実態調査東京都(1992)より作成

 

図3.1-3 総トン数階級別の速度と主機の負荷の関係

 

 

 

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