(4) まとめ
米国では、海洋は科学の多くの分野に関係しており、様々な手法を用いて研究すべき対象と捉えていると考えられる。一方、多くの研究所が大学と連携することによる研究者の育成、およびデータセンターの設置などによる情報の提供・普及などにも重点を置いていると考えられる。
欧州も同様に、海洋は広く捉えられており、研究プログラムも多岐にわたっているが、地域に密着した研究も同時に行われている。特にノルウェーに関しては、産業との関係が強く、民間会社の研究所なども多くのプロジェクトを有しており、応用を意識した研究が行われていると考えられる。
一方、米国、欧州における調査では、科学技術に関連した海洋という捉え方であるが、博覧会、シンポジウムにおいては、芸術的インスピレーションの源としての海洋などよりソフトな視点も含まれている。