(a) 水産省(The Norwegian Ministry of Fisheries)
イ. 概要
1946年に世界で初めて水産関係の独立した省として設立され、漁業産業、水産養殖業および港や海上輸送の設備に対して行政管理を行っている。
ロ. 組織
「資源および計画部門」、「水産養殖プロセシング、貿易部門」、「沿岸行政部門」、「行政部門」の4部門から成り立っている。
ハ. 活動領域
(イ) 海洋生物資源の保全と長期持続的利用
(ロ) 海洋環境の管理
(ハ) 有益かつ自立した漁業産業をめざした援助
(ニ) ノルウェー産の魚への市場増大を確実にする
(ホ) 海上輸送の競争性の向上
(b) 研究審議会(The Research Council of Norway)
イ. 概略
ノルウェー研究審議会は、1993年に、ノルウェーに存在した5つの審議会が1つに統合されたものであり、研究の全領域をカバーし、国の研究戦略をねり、施行する役割を担っている。
ロ. 戦略
研究審議会の主な戦略は“Research for the Future. A Strategy for Norwegian Research and the Research Council of Norway up to the year 2000”としてまとめられている。これらは毎年予算準備のために省庁に提出される“Research Priority”と呼ばれる特別な文書により更新されている。1999年に対して研究審議会は以下の9個の特別対象領域を提出している。
「特別対象領域」
(イ) 基礎研究
(ロ) 2020年までのエネルギーおよび気候研究
(ハ) 「An ocean of Opportunities」―海洋資源による富の創造―
(ニ) 国際的将来問題の一つとしての食料に関係した科学
(ホ) 情報およびコミュニケーション技術
(へ) 専門技術のR&Dによる賢い事業