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第1章 調査研究の概要

 

1.1 調査研究の目的

本調査研究では、海洋のより高度な利用を図って行くために、海洋資源・エネルギー分野、地球環境保全分野及び海洋観測・調査分野など海洋の分野全般について、「海」の果たす役割及び人類の手によって利用・活用できる領域を調査研究するとともに、それを可能にして行くために必要とする技術について、その適用及び応用について解析・整理し、さらに新たに開発すべき技術課題を見出し、今後の海洋利用技術の発展に資することを目的とした。

 

1.2 調査研究の実施内容

 

(1) 21世紀における海洋開発・利用目標の設定

海洋に対して社会が求める役割および期待およびその可能性について、これまで各方面で公表されている資料に基づき整理した。併せて、海洋開発計画の中で予定されている研究開発課題に基づき、21世紀に向けて取り組むべき海洋関連技術開発の緊急度および重要性について検討し、開発目標を定めた。

1] 社会の求める海洋利用ニーズ

2] 内外の海洋開発の現状

 

(2) 海洋分野における技術開発の現状と課題の抽出

海洋に対する期待が高い分野に対して、国内の取り組みの現状について整理した。また、関連技術の保有状況および技術的課題について整理し、新技術の開発が必要とされる技術項目を抽出した。

1] 海洋資源・エネルギー分野

2] 地球環境保全分野

3] 空間創造分野

4] 海洋観測・調査分野

 

(3) 海洋観測・調査技術の現状と課題の抽出

海洋の開発、利用にあたって必要とされる海洋観測・調査技術の国内外の現状について調査し、課題点を抽出した。なお、本調査を通して、海洋観測・調査技術は前項の海洋分野における技術開発と密接に関連していることが判明したので本報告書の中では一括して取り扱った。

 

 

 

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