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(イ) 初期生産設計APの起動

利用者はWebブラウザを起動し所定のURIを指定することによって、WebブラウザからJavaアプレットとして実装されている初期生産設計APをダウンロードする。

(ウ) GF及びDFFの指定

APは利用するGFサーバーとDFFサーバーに対してリクエストを行う。そのため、ネットワーク上のどのサーバーを利用するかを利用者が入力する必要がある。プロトタイプではネーミングサービスに各利用者専用のGFとDFFを登録し、利用者はそれらのネーミング階層上の上位のNamingContextを一覧表から選択する。接続完了後、APは指定されたNamingContextの下位に登録されたGFを検索し、GFに対してPMオープン、トランザクション開始のIIOPリクエストを送信する。IIOPリクエストはデータ保護のため、SSLセキュリティ機構により暗号化されSSL-IIOPとして各サーバーに向けて送信される。

(エ) 初期生産設計APの機能を用いてブロック分割面と継手の定義

利用者はAPのブロック分割面や継手定義機能を用いてブロック分割面と継手を定義する。その定義を行う前に、APはDFFに対してSSL-IIOPリクエストを送信し、ブロック分割業務において必要な形状情報をVRML形式で取得し表示する。利用者はその形状情報を用いてブロック分割面と継手を定義する(定義中はPMにアクセスしない)。全ての定義を終了後、APはDFFに対してリクエストを送信し、一括してそれらの定義情報をPMに書き込む。

(オ) ブロック管理物量の算出

利用者はAPに対してブロック管理物量の算出を要求する。それにより、APはDFF経曲でPMに対してブロック管理物量算出要求を出す。算出結果はExcel Proxyサービスが稼動しているマシンのExcel上に表示される。ここではoneway呼び出しによる非同期通信が行われ、算出結果はAPではなくExcel Proxyサービスに通知される。

(カ) 算出された管理物量の評価

ユーザーは算出されたブロック管理物量を評価し、必要であればブロック分割面と継手を再定義する。

(キ) 結果の保存

ブロック管理物量が期待値であれば、結果を保存してAPを終了する。APはPMオープンやトランザクション開始を行ったのと同様に、GFに対しSS-IIOPリクエストを送信して、トランザクションコミット(あるいはアボート)やPMクローズを行い、APを終了する。

 

 

 

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