3] プロダクトモデルの共通化
以下の項目を実施し、ACIM FLのベータ版を構築した。
・平成9年度に明確化した要求仕様に基づいた仕様書を作成した
・仕様書に基づいたフレームライブラリを実装した
・仮想船のデータを用いて検証を行った
拡張した内容のうち、主要なものは以下の通りである。
・フレームライブラリ共通機能:
IGES形式でのデータ入出力機能と相対表現を含めた幾何処理機能を強化した
・船殻構造フレームライブラリ:
相対表現の適用と設計意図や役割情報の付加と、詳細構造を中心とした表現能力の向上を行った
・艤装フレームライブラリ:
対象範囲を機器・管艤装・電気艤装・通風ダクト・交通装置・支持台の6分野に広げるとともに、船殻構造との間の関係情報を強化した
・工作フレームライブラリ:
ブロック分割面同士または分割面と部材との関係の追加及び船殻構造との整合性を維持するための情報を表現できるようにした
4] プロダクトモデルの機能検証
2つの工作アプリケーションのプロトタイプ構築とデータ交換の最終仕様を確定した。
・初期生産設計アプリケーション:
フレームライブラリの拡張仕様、リファレンスアーキテクチャの最終仕様を考慮して詳細仕様固めを実施し、部分的に機能確認を含めたプロトタイプを構築した
・工程設計アプリケーション:
具体的知識ベースの記述とルールの構築と拡大を行い、幾何表示等を含めた全体システム構成の実装を行った
・アダプター:
共通部分の詳細仕様の確定と実装を行い、3つの既存CADごとに固有部分の詳細仕様を確定し実装を行った