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(b) B2-効果的なプレゼンテーションの可能化

機器の動きも含んだリアルな3次元モデル表示により客先への高度なプレゼンテーションが可能となる。モバイル型技術打ち合わせシステムの結果をその場で客先に提示することによって効率的に仕様打ち合わせが進む。

(11) C-大日程計画

(a) C1-線表シミュレーション精度の格段の向上

ハード・ソフトウェアの性能が格段に向上し操作性も高まるので、色々な観点からの同時シミュレーションが高速でできる。例えば、ドック繰り・艤装岸壁繰り計画や主要な製作外注先の操業計画とか任意のレベルでの職種別操業計画等が瞬時に行われ、多方面にわたる検討・検証が実施できる。

(b) C2-業績予測の可能化

製造予算、外注比率、生産効率、現状能力等の数値を設定して、期ごとの工場・事業部業績の予想ができる。その結果、経営者は線表変更や個別の方策展開を早期に推進できる。

(c) C3-提案型エキスパートシステムによる判断の容易化

この時期にこういう船を受注すべきだというように、前後の線表を設定しながら、次に受注すべき船種や引き渡し日等を提案してくれる。数案が提案されて、政策的な方針や営業活動の状況を基に、管理スタッフは線表をその時点でより最適な選択をしていく。

(12) M-アフターサービス

(a) M1-就航船情報の即時の入手

船社の船舶管理システムから機器の稼動情報や船体の各部応力に関する情報などが提供され、プリベンティブメンテナンスが可能となる。トラブルはデータベース化されて容易に検索でき、また、損傷発生時の迅速な対応が可能となる。

(b) M2-機器・資材の履歴追跡の向上

上記の就航船データベースと船社のメンテナンス情報の提供により、機器や鋼材などの現状と履歴を管理できる。

 

 

 

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