(c) 分散環境の支援
エージェントは、設計者が今から何をしようとしているかを過去の操作履歴を参照して推測し、設計者が必要とする支援、例えば、これから実行するアプリケーションをあらかじめネットワーク上から検索する等の支援を行うことができる。
(d) 知識の蓄積化
エージェントは知識を持つことができ、知識を徐々に蓄積して、より賢く適切な支援が可能となっていく。
以上のように、高度造船CIMが提供する環境は最新の情報技術を活用した新しいシステム環境であり、従来の造船CIMでは不可能であった多くの機能を実現できるものである。その大きな特徴は、リファレンスアーキテクチャで保証された開放性、PMとプロセスモデルによる知識共有、更に、エージェント技術による新しい協業支援の実現にある。また、開放性を持っているので、既存造船システムとの連携が可能であり、高度造船CIMに段階的に移行できる。