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従って、フェースやピラーを縦に裂くような方向に分割したり、ロンジのウェブを分割してしまうことはない。また、分割面を用いて継手を生成する場合、条材やフェースの継手には分割面からのシフト量を定義することができる。以上のような継手の特性から、板材・フェース・条材・ピラーが定義された構造を分割面で分割すると以下のような継手が生成される。

・板材に継手線が生成される

・ブラケットには継手は生成されない

・条材・フェースの取付線上に分割面から指定距離シフトした位置に継手点が生成される

図5.2-10に継手定義の知識を表現しているクラスのインスタンスイメージを示す。

 

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図5.2-10 継手定義の知識を表現するクラスのインスタンスイメージ

 

(3) 分割したくない設計製品について

本要件の目的は、分割したくない設計製品と継手の関係から継手の配置位置の検討を支援するための情報を得ることである。5.2.5(2)で述べたように船殻部材と継手の関係は体系化されており、不適切な継手が生成されないような仕組みが実現されている。今後更にブロック分割業務の分析を進め、艤装機器や区画と継手の関係を整理してPMに反映し、PMのクラス及びメソッドで表現される知識とアプリケーション処理を組み合わせて知的な継手配置支援を実現する。

上記の知識が記述されている場所を整理したものを表5.2-3に示す。

 

 

 

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