日本財団 図書館


素材断面カタログクラスは、アングル材やフラットバーなど支持台に用いる材料の断面形状を保持するものである。

支持部品カタログクラスは、支持対象を支持台に固縛するための部品(例えばUボルトやバンドなど)を表現するものであり、支持台の部品クラスからではなく、4.4.4(1)の「艤装直接関係」の部品付き接続関係クラスから参照される。

(7) その他

(a) デフォルトカタログクラス

管艤装・電気艤装・通風ダクトの系統クラスについて、各系統においてデフォルトで用いられるカタログを指し示すクラスとして、デフォルトカタログクラスを設けた。これはGPME管艤装FLの考え方を踏襲したものである。

(b) 材質カタログクラス

各カタログクラスは、その材質を表現するため共通BBの材質カタログクラスと関連を持っている。例えば比重などは、関連先の材質カタログクラスを参照して得ることとしている。

 

4.4.4 関係情報の表現力向上に関する拡張

「深さ方向の拡張」として、関係情報を艤装直接関係、船殻に対する艤装取付関係、船殻に対する艤装孔開け関係、間接関係の4つに分類して表現することとした。拡張された全体クラス構成を、艤装品の表現範囲拡大に関する拡張と同じく図4.4-1に示してある。

以下に関係情報をそれぞれに分けて拡張内容を述べる。

(1) 艤装直接関係

(a) 考え方

フランジ接続・溶接接続・バンド接続・電気結線など、艤装品同士の物理的な接続を表現する。工程設計の観点からは、この接続関係を抽出することによって艤装品同士の取付作業を得ることができる。

フレームモデル設計書及びGPMEの管艤装用の関係情報の考え方を踏襲し、他の艤装分野にも対応できるようにしたものである。

(b) 拡張の概要

部品付き接続関係としてフランジ・スリーブ・ユニオン・ボルト・バンド・パッド接続関係を、また、部品を伴わない接続関係として溶接接続関係と電気結線接続関係を設けた。部品付き接続関係は、カタログクラスとも関連を持っており、接続に用いられる部品をその関連によって表現する。

また、複数の接続口を持つ部品において、どの接続口に対する接続関係かを表現するものとして接続点クラスを設けた。艤装直接関係クラスは接続点クラスと関連を持ち、接続点クラスが持つ接続口ID属性からカタログクラスの該当する接続口情報を得る構造になっている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION