日本財団 図書館


各種の管用継手カタログクラスは、管艤装の部品クラスからではなく、4.4.4(1)に示す「艤装直接関係」の部品付き接続関係クラスから参照されるものである。

基本的にはフレームモデル設計書及びGPME管艤装FLと同一であるので、詳細は述べない。

(3) 電気艤装

(a) 考え方

(ア) 電線及び電線に接続する部品

基本的には管艤装の考え方を踏襲することとした。すなわち、設計概念として系統仕様・系統・配置空間を持ち、この系統仕様や系統の概念を継承して部品を表現する構造とした。

管艤装との考え方の違いとしては次の点が挙げられる。

・電線については、全体配置を行った後に継手で分割するという考え方(管艤装におけるいわゆる「一品割り」)を持っていない

・電線及び電線に接続する部品は、管艤装とは異なり「取付単位の部品」と「製品定義で操作する単位の要素」が一致している。従って、取付単位の部品(例えば、電線1本、ジャンクションボックス1個)を1オブジェクトとして表現することとした

(イ) 電路金物

電線を定義する過程で、併せて配線空間が定義される。その配線空間を電路金物に対する系統のように見なすことによって、系統に部品を配置していくのと同様の扱いで配線空間に電路金物を定義する構造とした。

電路金物も、取付単位の部品(例えば、主電路金物1本、枝電路ハンガー1個)を1オブジェクトとして表現することとした。

(b) 拡張の概要

次のクラスを設けた。

・設計概念として、電線系統仕様・電線系統・配線空間クラス

・部品として、電線・電線部品・電線付着品・電路金物クラス

・カタログとして、電線・電線部品・電線付着品・電路金物カタログクラス

電線部品クラスはその前後で電線が不連続になるような電気艤装品(例えばジャンクションボックス)を表現するものである。電線付着品クラスは電線に付帯して配置され、その前後で電線は連続のままであるような電気艤装品(具体的には電線貫通コーミング)を表現するもので、必ずしも実際に電線に付着するということではなく、管付着品と同様の扱い方でうまく表現できるので、付着品という名前を用いている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION