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この「形状が先に決まっているものをただ配置する」という性質からも分かるように、機器は、取付単位より下位の単位の要素ごとに定義操作を行った後それらを集約して取付単位の部品を定義するというものではない。例えば、軸・インペラー・ケーシングを別々に定義し終えてから、遠心ポンプ1台単位にそれらを集約するという性質のものではなく、先に遠心ポンプ1台という単位が決まるものである。従って、機器は取付単位の部品(例えば、ポンプ1台、ボラード1個)を1オブジェクトとして表現することとした。

(b) 拡張の概要

次のクラスを設けた。

・部品として、機器クラス

・カタログとして、機器カタログクラス

機器クラスは、「個体性能」属性を持っている。これは、例えば試験成績など、同一品でも個々に異なる情報をそれぞれの機器インスタンスに表現するためのものである。また、機器カタログクラスとの関連及び管艤装・電気艤装・通風ダクトの系統クラスとの関連を持っている。

機器カタログクラスは、カタログ形状を固定値として属性に保持する。また、複数の「接続口」属性を持っており、この属性と4.4.4(1)の「艤装直接関係」の接続点クラスによって、一つの機器に接続している複数の管・通風ダクト・電線の接続口をそれぞれ個別に表現する。これはGPME管艤装FLの配管部品の考え方を踏襲したものである。

(2) 管艤装

(a) 考え方

基本的には、フレームモデル設計書及びGPME管艤装FLと同一である。

すなわち、設計概念として系統仕様・系統・配置空間を持ち、この系統仕様や系統の概念を継承して部品を表現する構造となっている。

管艤装は取付単位より下位の単位の要素ごとに定義操作を行った後、それらを集約して取付単位の部品を定義するという性質の分野である。従って、管艤装の部品については製品定義で操作する単位の要素をそれぞれオブジェクトとして表現している。

(b) 拡張の概要

次のクラスを設けた。

・設計概念として、管系統仕様・管系統・配管空間クラス

・部品として、管・配管部品・配管付着品クラス

・カタログとして、管・配管部品・配管付着品・管用継手カタログクラス

配管部品クラスはその前後で管が不連続になるような管艤装品(例えばエルボや弁)を、配管付着品クラスは管に付着するだけでその前後で管は連続のままであるような管艤装品(例えばボス)を表現するものである。

 

 

 

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