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なお、系統仕様・系統・配置空間は、フレームモデル設計書の配管モデル及びGPMEの管艤装FLにおける管系統仕様・管系統・管路にそれぞれ対応するものである。

この両者をまとめ、表4.4-1に示すクラス構成を方針とする。

 

表4.4-1 艤装FLのクラス構成

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○:あり  -:なし

 

(b) 部品の表現単位

「殻艤一体の工程設計の前提となる情報」という観点から要求される艤装部品の最小表現単位は取付単位である。従って、取付単位の部品が1オブジェクトとして表現されていればよく、その中身を構成する一つひとつの要素をそれぞれオブジェクトとして表現する必要はない。すなわち、「部品クラス=取付単位の部品」となるので、本年度の艤装FLは、基本的にはこの方針で構築することとした。

例:梯子

「梯子」を一つの部品クラスとする。梯子を構成する側材やステップなどをそれぞれオブジェクトとして表現することはしない。

ただし、製品定義手順の観点では、取付単位より下位の単位の要素ごとに定義操作を行い、それらを集約して取付単位の部品を定義するという性質の艤装品が存在する。それらの艤装品については「部品クラス=製品定義で操作する単位の要素」として、取付単位の部品はこれらの要素を工作FLの艤装中間製品クラスでくくって表現する。

これらの方針に基づいて決める各艤装分野ごとの部品クラスの考え方は、4.4.3で述べる。

(2) メソッド

艤装FLにおいては、艤装モデル構造のオントロジを維持するために必要な機能(例えば「部品を生成すると同時に部品とカタログの関連をセットする」、「系統を削除すると同時にその系統に所属する部品も削除する」など)のみをメソッドとして用意する。

 

 

 

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