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知識共有を基盤とした高度造船CIMの開発研究報告書

 事業名 知識共有を基盤とした高度造船CIMの開発研究
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


4.4 艤装フレームライブラリ共通機能の拡張

4.4.1 艤装フレームライブラリの拡張の方向

昨年度の報告書においては、艤装FLの拡張要件として次のものが挙げられている。

1] 艤装品表現範囲

殻艤一体の工程設計の前提となる情報として、全ての艤装品(居住区内装材を除く)を表現できるFLを構築する

2] 系統や経路の表現

GPMEの管艤装FLと同様に、電気艤装・通風ダクト・交通艤装についても系統や経路と配置の一元化を実現できるFLを構築する

3] 関係情報の表現

艤装設計に有効な関係情報の表現方法を検討して、それらの関係情報を保持できるFLを構築する

既に4.1で述べたように、FLは「幅方向」「深さ方向」の2つの方向に拡張することとしているので、この観点から上記の艤装FL拡張要件を整理すると次のようになる。

(1) 艤装品の表現範囲拡大に関する拡張(幅方向の拡張)

上記拡張要件の1]と2]に対応する。すなわち、殻艤一体の工程設計の前提となる情報として、FLがカバーする範囲を全ての艤装分野(居住区内装材除く)に拡大する。その際、電気艤装・通風ダクト・交通艤装についてはGPME管艤装FLと同様に系統や経路も表現し、それらの概念と実配置の一元化を図る。

2]については「深さ方向の拡張」という見方もできるが、既に表現されている分野を系統や経路の面で拡張する訳ではなく、新規分野の一部として系統や経路も構築することになるので、1]と併せて「幅方向の拡張」として位置付けることとする。

(2) 関係情報の表現力向上に関する拡張(深さ方向の拡張)

上記拡張要件の3]に対応する。すなわち、GPME管艤装FLで表現されている関係情報を再整理して拡張し、関係情報の表現力を向上させる。

 

4.4.2 拡張に当たっての方針

(1) クラス

(a) 全体構成

艤装分野の観点からは、フレームモデル設計書及びGPMEが管艤装の1分野のみで構成されているのに対し、本開発研究においては機器・管艤装・電気艤装・通風ダクト・交通艤装・支持台の6つの艤装分野で艤装FLを構成する。

また、情報の種類の観点からは、フレームモデル設計書の配管モデル及びGPMEの管艤装FLの考え方を踏襲して、設計概念・部品・カタログ・関係情報の4種類の情報で艤装FLを構成し、更に、設計概念は系統仕様・系統・配置空間の3種類の情報で構成する。

 

 

 

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