(b) CORBAのアーキテクチャ
CORBAに基づいたアーキテクチャOMA (Object Management Architecture)を図2.2-1に示す。4つの基本要素から構成されており、ORBはこれらの構成要素をつなぐための通信メカニズムとして位置付けられている。2.3で述べるACIMリファレンスアーキテクチャはこの0MAに準拠することにより策定している。
(ア) オブジェクトサービス
分散オブジェクト同士が連携して機能するために必要な情報管理の基本的メカニズム。
(イ) 共通機能 (Common Facility)
アプリケーションが共通で利用できる汎用機能。
(ウ) Vertical Domain
金融・通信・電子取引など業種固有のサービス機能で、造船業では固有に整備する必要がある。
(エ) アプリケーション
エンドユーザーが直接利用するアプリケーション群である。CORBA規格では、プログラム間(オブジェクト間)のインタフェースはIDL(Interface Definition Language)と称する特定のコンピューター言語に依存しない共通の表記法を用いている。従って、クライアントアプリケーションとサーバーアプリケーションの実装言語は異なっても良い。