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北極海航路開発調査研究事業報告書

 事業名 北極海航路開発調査研究
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


2.2 Box A(Integration Project)の概要

 

2.2.1 Integration Book Project

 

INSROP Phase IとINSROP Phase II、Box Cの成果を四つの分野について集大成しINSROPの最終報告書として取りまとめる。成果物は本として出版し、NSRの紹介普及を図る。本のレベルとして北極海や海運の問題に関心がある人が誰でも読めるように一般書として編集することになっている。方針はW. Ostreng(ノルウェー)、V. Peresypkin(ロシア)、北川の3名による編集委員会により決定される。大幅に作業スケジュールが遅れていたが、'98年12月の時点でほぼ原稿が出揃った。'99年1月に提出された“The Integration Book Project”のDiscussion Paperから転記した章建て及び執筆者の構成を以下に示す。

 

Chapter 1 The Historical and Geopolitical Context of the Northern Sea Route : Lessons to be Learned, by W. Ostreng

 

Chapter 2 The Natural Environmental, Ice Navigation and Ship Technology, by L. Brigham, V. Grishenko, K. Kamesaki

 

Chapter 3 Environmental Assessments by K. Moe and G. Semanov

 

Chapter 4 Economy and Commercial Viability of the NSR, by M. Tamvakis and A. Grandberg

 

Chapter 5 Military, Political, Legal and Human Affairs, by W. Ostreng, A. Kolodkin and J. L. Jernslenttern

 

Chapter 6 The Multiple Realities of the NSR: Geographical Hot and Cool Spots of Navigation by W. Ostreng

 

この他、日本、ロシア、ノルウェーの各外務省からNSRの利用と将来に関して寄稿してもらうことになっている。またIce Navigation and Ship Technology、GISなどの専門性の強い分野は付録に回し、本文は一般的な読み物に留めるように編集委員会にて校正し、3月末にWorking Paperとして出版された。

 

2.2.2 INSROP GIS

 

INSROPの事業の柱としてSINTEF(ノルウェーのシンクタンク)とAARI(ロシアの北極南極研究所)が個別にGISを開発してきた。ここではノルウェーが開発したものをINSROP GISとロシアが開発したものをAARI GISと呼ぶ。Phase IIではINSROPGISについてはPhase Iに引き続き更にデータの登録と利便性を向上させるため解析機能が付加された。また基本ソフトであるArc View 2.xがArc View 3.Xに機能アップしたことにより新たな機能も付加された。また双方のGISのデータの互換性を向上させるためのソフトも作成された。INSROP GISについてはノルウェーのSINTEFが、AARI GISについてはAARIが主契約者となり実施された。INSROP GISについてはデータ集をCD-ROMとして実費にて配布することになっている。データの詳細は第4章に示すが大きくは海氷分布などの自然環境データと生物データとに大別される。

 

 

 

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