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防災センター紹介

全面改装しました!

名古屋市港防災センター 名古屋市消防局

 

はじめに

名古屋市港防災センターは、市内唯一の市民防災教育施設並びに災害時応急対策の拠点として、港区内に昭和五七年二月開館しました。平成七年一月一七日に発生した阪神・淡路大震災以後、当センターへの来館者も急増し、約一六年経過した展示物の老朽化等と相まって、市民からの防災に関する多様な要求に応えるべく平成一〇年三月全面改装オープンとなりました。いままでにも増して、体験を通して防災意識の向上を図れるよう一、二階の展示替えを行いました。その中でも当地方が忘れることのできない「伊勢湾台風」の立体映像による再現と疑似体験コーナーが、今回の特色となっています。

 

一 施設概要

名古屋市港区役所と併設となっており、鉄骨鉄筋コンクリート造、地上三階地下一階、延べ二、七二八・九一m2で展示部分は、一、二階となっています。管理運営は財団法人名古屋市防災管理公社が行っており、職員は七人が配置されています。

 

二 展示概要

(一) 一階

壁全体に名古屋市の特徴的な建造物のシルエットを配し、仮想の街並みの中での防災体験や防災情報の提供を行っています。主な展示は次のとおりです。

1] 地震に備えるコーナー

阪神・淡路大震災を始め当地方で過去に発生した濃尾地震、東南海地震、三河地震など代表的な地震の疑似体験ができるほか、消防ヘリコプターのモニター映像を見ながらの飛行体験、名古屋市の消防・救急・救助活動について消防服や消防団の装備等を展示しています。

2] 身近な防災知識コーナー

一目で分かるわが家の避難場所や非常持出品のほか防災用品などを展示するとともに、パソコンによる防災まちづくりゲームにより、身近な防災知識を学べます。

3] 防災情報コーナー

名古屋市の防災行政の様子や市民からの防災アイデア、防災用語の説明などパソコンにより防災情報を提供します。

4] ライブラリー

展示内容だけでは物足りない方や研究される方のために、防災に関する図書・資料を約七〇〇冊常備し、閲覧・貸出を行っています。

(二) 二階

フロアー全体を伊勢湾台風が襲来した年、昭和三四年の町並みをイメージした展示となっており、そのなかで各種体験ができるようになっています。

1] 体験・訓練のコーナー

災害時の初期行動を適確に行えるよう、一一九番通報、初期消火、応急手当及び煙避難体験の各コーナーを設けました。

2] 名古屋と災害のコーナー

昭和三四年当時の民家を再現した中で、立体映像を主に、風、音響、振動などにより伊勢湾台風を疑似体験するコーナーのほか、伊勢湾台風と阪神・淡路大震災を比較対照したパネルコーナーや、名古屋で過去発生した災害についてパソコンにより検索し、学ぶコーナーがあります。

3] ミニシアター

休憩コーナー的な要素のなかで、防災に関するアニメビデオなどを上映し、小さなお子様連れでも楽しめるものとしました。

 

三 施設の利用案内

・ 場所: 名古屋市港区港明一丁目一二番二〇号

・ 電話: 〇五二-六五一-一一〇〇

・ 開館時間: 午前九時三〇分から午後四時三〇分まで

・ 休館日: 毎週月曜日・第三水曜日・祝日(月曜日と重なるときは火曜日・第三水曜日と重なるときは第四水曜日)・年末年始(一二月二九日から一月三日)

 

おわりに

名古屋市港防災センターは、常設展示のほか、毎月第三金曜日に防災に関する教室「サバイバル実習教室」を開催するほか、企画展コーナーでは特別展を開催するなど、市民に親しまれ、頼りになる防災センターづくりを心がけております。

ぜひ、一度ご来館くださいますようお待ちしております。

 

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「センターの全景」

 

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「伊勢湾台風を知る」

 

 

 

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