平成一〇年度　消防機器の改良･開発作品

(財)全国消防協会

　

最優秀賞(一作品)

地下式消火栓用マルチバルブキー｢マルキー｣の試作考案について

愛知郡広域行政組合消防本部　西村　茂記

　

一　はじめに

阪神･淡路大震災から三年がすぎ、消防研究会でもその教訓を生かし多くの消防職員が実体験から消防機器等を考案されてきたと思います。

そのなかでも、他府県への大規模災害での応援出場で、スピンドルの形状や大きさの違いにより、消火活動に多大なる支障を及ぼしたことは、活動された隊員のみでなく多数の消防職員から重要視され、それに伴うバルブキーの考案がされてきたと思います。

試作品全景

しかし、ご存じのとおりスピンドルには三角形、四角形、五角形、星型等が使用されており全国的にも約八〇%が四角形であるために四角形中心の考案が多いのが現状だと思います。そこで私は、二〇%の残された形状にも目を向けることにより、他府県への応援出

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