南米のコロンビア共和国西部において、日本時間の一月二六日三時一九分頃、マグニチュード六・〇の地震が発生し、多数の死者・負傷者が発生した。同国政府は、日本国政府に国際緊急援助隊の派遣を要請し、日本国政府は、国際消防救助隊一五人、警察庁チーム一五人、外務省一人、国際協力事業団(JIKA)四人の計三五人からなる国際緊急援助隊(救助チーム)の派遣を決定した。国際消防救助隊は、自治省消防庁救急救助課広域消防応援対策官を総括官とし、東京消防庁八人、大阪市消防局二人、千葉市消防局二人、船橋市消防局二人の計一五人により編成された。国際緊急援助隊(救助チーム)は、一月二六日一九時〇六分日本を飛び立ち、現地時間の一月二七日一一時三〇分、アルメニア市に到着し、電磁波探査装置や画像探査機等の機器を使い五人を救出し任務を終了、日本時間の二月四日一五時三六分帰国した。
今回の派遣では、到着の模様が現地でも繰り返し報道され、コロンビアの運輸大臣が激励のため活動現場を訪れるなど、国際緊急救助隊の活躍が日本国内外で高く評価された。
<英文例> あなたの消防英語
≪To prevent electrical appliances fire...≫
1] Make sure appliances are unplugged when not in use.
2] Get an engineer for repair work.
3] Don't leave anything combustible near heating appliances.
4] Have an electric leakage stopper.
投稿要領について
・ 各種災害事例等:各地の特異な災害や体験記等で、消防職員として執務上参考となる事例を募集しています。
原稿はワープロ浄書文書を原則とし、文字数は1,800文字(1行20字×30行×3段)程度。写真等(1枚300字に換算)を同封のうえ、文末に執筆者名を記入して下さい。
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編集後記
・ 今月号では、一月号に引き続き木下先生に原稿を執筆していただきました。今月号では、メリヤス加工工場での再出火火災について解説しています。再出火における消防職員の過失の有無のほか、保険代位や補助参加人について解説していただきました。同様の紛争が生じた場合の参考にしていただきたいと思います。
・ 日本時間一月二六日に発生したコロンビア西部地震に対し国際消防援助隊が派遣されました。今回の派遣では、早期派遣と現地での献身的活動等により、国際的に更に高い評価を受けました。今後も「消防に国境なし」の精神で国際貢献がなされると思います。派遣された隊員の皆様大変お疲れさまでした。
(大橋)