日本財団 図書館


013-1.gif

 

五 おわりに

下五島消防本部の救助隊は専任救助隊ではないが、救急救助工作分隊長を軸に日夜救助訓練に取り組み、住民の負託に応えるため努力していきたいと思います。

(中村 政憲)

 

予防・広報・その他

北の大地に防火の疾風

渡島西部広域事務組合消防本部(北海道)

 

はじめに

当消防本部は、北海道の最南端に位置し、前方に津軽海峡全域を望め、後方に秀峰大千軒岳を配する渡島半島に在り、北海道にあっては気候温暖風光明媚な地域である。北海道唯一の松前城と全道一の桜の名所である松前町、青函トンネル海底駅並びに千代の山・千代の富士の二大横綱を輩出した福島町、高校野球史上初の町立高校として甲子園に出場と演歌の大御所北島三郎の生地である知内町、毎年一月一五日に若者が褌一本になり津軽海峡の荒波で御神体を浄め奉納する奇祭寒中みそぎを行う木古内町から成っている。

また消防本部のある福島町は文献をひもとけば、文治五年(一一八九)奥州藤原氏の残党が渡航し定住したことに始まり、寛政一二年(一八〇〇)伊能忠敬による蝦夷地測量のための上陸第一歩を記した地であり、ニシン魚発祥の地並びに日本医学上初の種痘の実施地と記述に見られ、歴史の色濃い町として現在に至っている。

当管内は四町で構成される渡島西部広域事務組合で、石油コンビナート等特別防災区域、海上保安庁航路標識事務所、海上自衛隊等の特殊施設を有し、面積八九八・七七km2、人口約三三、八〇〇人、一本部・四署・一出張所・三分遣所、職員一一〇人体制で住民の安全を守っている。

今回紹介するのは、予防・広報活動の一環として参加した「南北海道駅伝競争大会」の情景であります。

 

一 南北海道駅伝参加決定まで

013-2.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION