防災センター紹介
「防災学習の拠点」をめざして
飯綾(はんりょう)防災センター(香川)
一 はじめに
飯綾防災センターは、四国香川県の中央部(瀬戸大橋より南へ八km)通称讃岐富士(飯ノ山)のふもとに位置し、桃の町飯山町人口一六、〇〇〇人、観光と農業の町綾歌町(大型レジャーランド『レオマ』あり)人口一二、〇〇〇人の二町で構成されている飯綾消防組合消防本部の敷地内に平成八年一一月一四日にオープンしました。
同地域は、平成四年に台風による集中豪雨があり、二級河川が氾濫して民家等への浸水、また農産物等に被害を被りましたが、比較的自然災害の少ない地域です。
二 防災センターの概要
防災センターは、飯綾消防組合消防本部の旧庁舎を改装したもので同本部の庁舎と棟つづきとなっています。延床面積は三四六m2で一階が訓練室、防災資機材倉庫等が、二階には研修室があります。
三 各施設の活用について
一階訓練室は、1]消火訓練コーナーとして、天ぷら鍋火災を想定した消火シュミレーションによる消火の体験ができます。2]救急訓練コーナーも併設しており、地域住民に応急処置、人工呼吸や心臓マッサージの実技訓練の指導を実施しています。3]一一九番通報コーナーには、電話機を設置して来館した方に通報訓練を体験していただいています。
二階研修室は八〇人程度の収容ができる視聴覚室となっております。大型のビデオプロジェクターを備えており管内小中学校の防災学習、婦人防火クラブ、幼年消防クラブ等の防災学習会を実施し、防災意識の高揚を図っています。展示コーナーは廊下の壁面を利用して幼年消防クラブの作品を展示しています。

幼年消防クラブによる消火訓練
四 おわりに
飯綾防災センターは、他の防災センターと比べ小規模で体験コーナーも少なく防災センターと称されるには施設として物足りない面もありますが、地域住民の防災学習の拠点として多くの住民に利用していただき、いざというときあらゆる災害から自分自身を守る知識と技術を幼児期から身につける手助けをめざし取り組んでいます。
開館以来、二年が経過しました。一人でも多くの方々に利用していただく様、各団体にもPR活動に務めております。平成九年中の当センターの利用状況等は次のとおりです。