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小野田市消防本部(山口)

 

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小野田市消防本部は、山口県の南西部に位置し、管内地形は、南北一二・八km2、東西七・五km2と南北に細長く、人口約四七、○○〇人、面積四三・〇四km2を管轄している。昭和二三年一二月一日市役所社会課内に小野田市消防本部を設置し、翌年四月四人の職員による当市消防行政は、市の一般行政から独立、昭和二六年三月七日には、小野田消防署を開設し、消防吏員一八人となった。現在一本部一署五七人の消防職員と一本部九分団二一一人の消防団員とが連携を密にし、地域の安全と安心を守るために日夜頑張っている。

 

・ 平成一〇年度消防重点施策

「安全な生活環境の確保」を基本理念とし、1]火災の予防、2]新消防庁舎の建設、3]消防力の増強、4]救急救助体制の充実、5]情報化等の推進という五本の柱からなる重点施策を掲げ、その下に一四の重点項目を示し、常に創意工夫を重ね、時宜を逸することなく、柔軟かつ的確に対応すべく、計画的な事務事業の推進を図っている。

 

・ 快適な新庁舎の建設に向けて!

新庁舎の設計にあたり、職員の意見を随所に反映させた快適な執務環境整備による内部機能の充実及び新たな防災拠点として二一世紀にふさわしい新庁舎の建設が着々と進んでいる。

(平成一一年三月完成予定)

* 場所 小野田市高栄一-六五七一

* 敷地面積 一一、四一五m2

* 建築面積 一、五五六m2

* 延べ面積 二、三九七m2

* 構造等 RC・S造 二F

* 特徴

・ 車両排気ガス排出装置

・ 仮眠室の個室化

・ 訓練用多目的ホール

・ 防災機器等展示ホール

・ 野外訓練用照明装置

・ 別棟等 車庫倉庫棟・駐車場・ホース乾燥設備・訓練塔

(平成一一年度予定)

 

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・ 救急体制の充実に向けて!

平成八年四月一日から高度救急業務を開始し、現在高規格救急車二台、救急救命士六人で運用している。また、救急資機材を整備するとともに、市民に対する応急手当普及講習を計画的に実施し、救命率の向上を図っている。

 

・ 山陽道開通に伴う防災訓練!

高速自動車道における火災や救急救助事故に備え、消火隊、救急隊、救助隊等の連携した組織活動体制の確立と火災防御技術の錬成を図ることを目的とし、各部隊間の迅速かつ的確な連携活動を実施している。

 

・ 震災に備えて!

消防水利の不足地域に消火栓、防火水槽の整備を図るとともに震災対策及び林野火災対策に必要な消防水利の整備を実施している。特に阪神・淡路大震災以降の平成八年度から耐震性貯水槽(一〇〇t)の整備計画を積極的に進め、計画予定数一〇基のうち、既に三基(今年度末で八基整備予定)の整備が終わっている。

 

・ 英知を集結した消防展!

春の火災予防運動週間をとらえ防火意識の高揚及び消防のイメージアップを目的に職員の創意にあふれた英知を結集し、毎年多種多様な催し物を企画する消防展を開催し、着実に成果をあげている。

 

・ 有言実行!

高橋消防長は、市民の信頼と理解を得られる消防人となるよう、個人に求められることとして「滅私奉公」と「創造力」、そして組織に求められることとして「有言実行」と「飛耳長目」を掲げ、「全職員が一体となって、目標を達成するため、的確な情報収集活動による迅速な状況判断を実践し、消防の責任を果たしていく」と力強く語られた勇姿に感銘を受けた。そして、心のふるさとと呼ぶにふさわしい町づくりを展開する「セメントの町・小野田」の誇りと伝統を受け継ぐ五七人の勇士に培われた消防魂を確信した。

(小澤 純)

 

 

 

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