三 事故時対策
核燃料物質の輸送は、事故の防止を図るため、隊列運行により細心の注意をし、運行されているが、万一事故に遭遇した場合には、事故の影響を軽減し、二次災害を防止し、できる限り速やかに平常状態に復帰させることが必要である。
事故時対策としての対応措置・手段を以下に各段階に分けて述べる。
(一) 事故直後の対応措置
この段階では、一般の交通事故に遭遇した場合と同様に、運搬従事者または事故発見者が、
1] 人命救助・応急手当
2] 警察署及び/または消防署への通報連絡
3] 火災発生時の初期消火
4] 二次災害回避のため交通規制
等の事故直後の対応を行うと同時に、輸送物積載車両が直接、事故に関与している場合には、
5] 積載している輸送物の状態の確認(輸送物の損傷、漏出の有無、固縛の破損等の観察確認)
等、(以降の措置に移行するために)必要な事項の確認に努める。