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教養誌「ほのお ’98/6号」

 事業名 消防資料の発行
 団体名 全国消防協会 注目度注目度5


Hello Firefighter

 

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女優 香山 美子さん

 

"命懸けの経験"

「本当に大変でした」。女優の香山美子さんが声を落とした。大変というのは火事。この火事は人命も巻き込むものだったから、まさに"超大変"。

もちろん、これは実生活の話ではなくドラマでのこと。香山さんが日本テレビ系の火曜サスペンス劇場「道連れ」に出演した時、この大変な火事を体験した。

娘を嫁がせた中年の夫婦がいた。だが、娘と姑の仲はうまくいっていなかった。やがて、秩父にある姑の本宅が火事になった。焼け跡には娘の母親と姑の焼死体が─。その母親を香山さんが演じた。夫役は米倉斉加年さんだった。妻の死後、夫はとんでもないことに気付いた。妻が本当に復讐したかったのは娘の姑ではなく、実は自分ではなかったのか。姑と心中することで妻は犯罪者になる。そんな妻を持った夫は、これからずっと大きな苦痛を抱いて生きなくてはならない。これは、かなり陰湿な復讐だったというドキッとさせられ、ゾッとする恐怖サスペンスだった。

秩父でロケが行われた。米倉さんは、「秩父の緑が素晴らしかった。お年寄りが札所回わりをしている姿を見ていると、日本人だなあということを実感しました」と美しい風景をたん能していた。

ところが、香山さんには余裕はない。火事になって焼死するのだから命がけ。ドラマでの火事シーンは、消防署に連絡し、綿密な準備のもとで行なわれる。撮り直しはきかない一発勝負。「夕方に終わる予定がどんどん遅れてしまいました。夕食にありつけたのが夜の十時過ぎでした。火事の炎がとても印象的でした」。しかし、自分が焼死体となってしまうのだから、確かに大変だ。

財産や人命を奪うおそろしい火事。そんないたましい火事のニュースが毎日伝えられる。生活や人生を変えてしまうのだ。火事はドラマでも想像できないような悲しい結末を迎える。香山さんは、ドラマでの火事を通じて、貴重な体験をしたと言えそうだ。

(インタビュー・編集部)

 

 

 

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