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(三) 地震の時の電気安全

一般用電気工作物に対しては電気事業法第五七条により、定期的(四年に一度以上)に電気の安全調査を実施しているが、その際には地震の時の電気安全として以下のお願いをしている。

1] 避難時のブレーカー切断

・ 万が一に備えて分電盤の位置を確認しておく。

・ ブレーカーを切るときの妨げになるので、分電盤の付近には物を置かない。

2] 電気器具の水気防止

・ 水がこぼれて電気器具にかかると漏電や火災などの原因になることがあるので、テレビなどのそばに、水槽や花瓶は置かないようにする。

・ 水に浸かった電気器具は、使わないようにする。

3] プラグを抜く

・ 避難するときは、アイロンやドライヤー等の電気器具のプラグをコンセントから抜く。

4] 漏電遮断器の使用

・ 地震などで漏電が発生した場合、自動的に電気が切れるので安心。

5] 切れた電線を触らない

・ 切れて垂れ下がった電線には、絶対に触らないこと。

・ 電線に樹木や看板、アンテナなどが接触している場合もとても危険。見つけたときは、すぐに電力会社へ連絡すること。

参考文献

・ 労働省安全課監修、「新版 低圧電気取扱安全必携 特別教育用テキスト」、平成九年七月

・ 労働省安全課監修、「新版 高圧・特別高圧電気取扱者安全必携 特別教育用テキスト」、平成六年三月

・ 東京消防庁監修、「平成九年度版 火災の実態」、平成九年九月

・ (社)日本電気協会、「低圧電路地絡保護指針JEAG 8101-1971」、平成七年四月

 

平成一〇年度 職域における創意工夫功労者表彰

─消防職員一六名が受賞─

科学技術庁では、去る三月三〇日、農林、水産、建設、運輸、通信、消防等の分野で優れた創造力を発揮し、職域における科学技術の考案改良に貢献した職員に対して、平成一〇年度「職域における創意工夫功労者表彰」を行った。

本表彰は、科学技術振興の重要性を広く国民に訴えるために毎年行われているもので、受賞者は、関係省庁及び各都道府県から推薦のあった候補者の中から科学技術庁で選考され決定されている。

消防職員の創意工夫功労者については、自治省消防庁から全国消防長会へ候補者の推薦依頼があり、財団法人全国消防協会で実施した平成八年度の「消防機器の改良開発」会長賞受賞者の中から、科学技術庁の推薦基準に適合する者を候補者として推薦し、一六名の職員が表彰された。

なお、受賞者は次のとおり

○ 山本 忠之 大阪市消防局

コンセントのトラッキング火災防止装置の考案

○ 竹村 義明 津市消防本部  谷中 毅  津市消防本部  山路 武典 津市消防本部

防振ベッド用タンク自動加圧装置の考案

○ 吉村 武久 金沢市消防本部

熱傷患部等の冷却用マットの考案

○ 児玉 直利 名古屋市消防局  荒川 智之 名古屋市消防局

はしご車先端誘導装置の考案

○ 藤牧 秀明 名古屋市消防局  平井 春治 名古屋市消防局

二次災害防止用連続発光ストロボ安全灯の考案

○寺西 正道 富山市消防本部

吸管伸長時のよじれ解消金具の考案

○ 木村 昌也 東浅井郡消防本部  山田 哲也 東浅井郡消防本部

消火栓万能開閉器具の考案

○ 川本 岩雄 呉市消防局

二次災害防止映像監視システムの考案

○ 芳賀 丈夫 仙台市消防局

泡原液用ピックアップパイプの改良

○ 原田 和幸 広島市消防局

マルチレスキューマットの考案

○ 坂野 訓 賀茂広域行政組合消防本部

消火栓ハンドルの改良

 

 

 

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