シルバー防火クラブは、町内会の高齢者が集まり、「自分の家から火事を出さない」・「具合が悪くなった時は我慢せず救急車を呼びます」を合言葉に活動している。
幼年・少年消防クラブ員に対しては、人の命の尊さ、火の恐さの意識を持ってもらうため、夏休み期間に防火サマーキャンプを実施し、自分達の食事は大人の助けを受けずに作ることを約束し、火を起こす仕事と料理をする仕事に分担して、火の便利さと恐さを体験する機会を与えるとともに、救急処置体験やロープを使っての救助体験をさせ、防火の大切さと人命の尊さを教えている。
また、女性消防団員は自分達で作った紙芝居や指人形をもって保育園・幼稚園で出前防火教室を開き、子供たちに防火や命の大切さを訴え人気者になっている。
おわりに
以上、当消防本部の一端を述べたが、当町は道々の開通、地方港湾である白老港の拡張、ウルトラライトプレーン等の離発着をする滑空場の開設など、まさに陸・海・空へ発展を続けており、住民の高齢化など種々の要因から救急業務はさらに増加傾向にある。救急業務を遂行する上でバイスタンダーの処置は重要であるので、職員が一丸となって受け身ではなく積極的に町民にとけこみ、防火・救急処置の普及高揚に努め「町民が安心して暮らせる安全な町」づくりを目指していく。
(鎌田 正平)
予防
予防情報システム導入
春日井市消防本部(愛知)
はじめに
春日井市は名古屋市の北東部に位置し、名古屋市・小牧市・犬山市・瀬戸市・西春日井郡豊山町・岐阜県多治見市と接している。市域は東西一六km、南北一三・五kmで、面積は九二・七一km2となっている。
市制施行は昭和一八年六月一日、太平洋戦争の中期に四か町村を合併し、軍需都市として誕生した。その後、昭和三三年一月には隣接の二町と合併し、名古屋市のベッドタウンとして着実に人口が増加してきた。現在、人口二八万余人となっている。
平成一〇年二月現在の防火対象物数は八、四六五、危険物施設数は七一〇となっている。
一 システムの概要
平成二年三月、予防業務のOA化を目指し、富士通オフィスコンピュータK-六五〇を導入し、本部・消防署・出張所をアナログ公衆網にてオンライン業務を行っていた。
この度、増加・複雑化する建築物・危険物施設に対応し、更なる業務効率化を図るべく平成九年三月、予防情報システムを更新し運用を開始した。
新システムの概要は次のとおり。
(一) ハードウェア
ア サーバ機 富士通DS/90
イ クライアント機 富士通FWV-5200T FMV-5166 計一二台
ウ その他 庁内100MBPS LAN 回線INS64
(二) ソフトウェア
ア サーバ機 OS UNIX
イ クライアント機 OS WINDOWS95 WINDOWS3・1
二 業務内容
(一) 予防情報システム
ア 防火対象物管理システム
1] 敷地台帳
事業所をその敷地単位で管理している。
対象物名称・所在地・敷地面積・主要途など。
2] 棟台帳
建物を棟単位で、管理している。
名称・構造様式・建築面積・使用開始日など。
3] 階別概要台帳
それぞれの棟について階ごとに管理している。
各階用途・階数・床面積など。