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第2節 小学生の発育・発達期に応じた空手道の練習・トレーニング

 

第1節からも理解できるように、小学生のこの時期には、いろいろな動作を習得することと、適切なトレーニングによって調整力を養うことが必須といえる。この点、空手道は技術的にいろいろな運動を含んでおり、それ自体行うことが、動作の習得や調整力のトレーニングに十分なりうるものである。逆にいろいろな運動や調整力のトレーニングが空手道の練習やトレーニングにもなりうる。

ぜひこれらのことを念頭に、指導して頂きたい。

以下に他の運動と空手道の練習・トレーニングとの関係を示しておく。

 

マット運動←→受け身の練習

縄跳び、スキップ、ラダー←→フットワークの練習

バスケットボール、サッカーなどの球技←→組手の間合いやタイミングの練習

馬跳び、ミニハードル←→飛び蹴りなどの練習

平均台←→蹴りや、蹴りのコンビネーションの練習

その他、バランスや敏捷性のトレーニングとして、形をバランスやフォームを崩さずできるだけ速く行うなどの工夫はいくらでもできるであろう。

 

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ラダー

 

 

 

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