(『保健体育』財団法人 放送大学教育振興会)
図1はスキャモンの発育型である。この図によると、身体の各構成要素における重量の発育経過は4つの型に分類される。神経型とは、脳、脊髄、眼球、頭囲である。一般型は、身長、体重、胸囲の他に筋肉、骨格、呼吸器、消化器、泌尿器、血液量などを含む。リンパ型は、胸腺、リンパ節、扁桃腺などで、生殖型は、睾丸、卵巣などである。
以上4つの型は、年齢によって発育の度合いが異なることから、年齢に応じたトレーニングが必要となる。そのなかでもスポーツ・運動に特に関係の深い神経と一般型をみると、神経型は早い時期の発育が著しく、12歳頃までにほぼ成人の値に達する。また、一般型では大体18歳頃まで徐々に成長し続けるのがわかる。