このような環境のなかで協調性・判断力・創造力・想像力が養われる。また児童間の友情、信頼感を育み、自主性、自発性の向上に役立つ。
格闘技として発達してきた空手道は、他の武道同様、判断の的確さ、勇気、決断力、礼儀などの態度を養うことができる。また冷静さを保つこと、すなわち自己を制御する意志・克己心・忍耐力が培われる。
以上の身体的、精神的な発育発達への効果や、空手道の特性やスポーツとしての格闘形式の対人的競技と、演武形式の形競技は、いずれも徒手で行うという特性を持っている。
そこで、学習指導との関連を考慮して技能の特性をまとめると、次の点をあげることができる。
1. 左右対称の動きが多く、身体全体をバランスよく使用する。
2. 相手の動きに応じて自由に攻防し合う組手競技と、相手の動きを想定し構成された形競技とがある。
3. 協調性・判断力・創造力・想像力が養われる。また格闘技形式の競技特有の勇気、決断力などを養うことができる。練習や試合では、相手を尊重する態度、礼儀、公正な態度を養うことができる。