2.3 低コスト
(1) 過剰動員、長時間動員がなくなりコスト削減が可能
本システムでは、平常段階から危険度最大のランクまで、8ランク(市町村等の地域特性、防災体制、住民への情報伝達手段、避難誘導体制等の状況により変わります)の細かな区分を設定し、それぞれのランクで最適の活動体制を指示します。
そのため、過剰動員あるいは長時間動員がなくなり、大幅なコスト削減が期待できます。
(2) シンプルなシステムのため低コスト
図3.1からわかりますように、本システムは、雨量計、パソコン+本システム用ソフトウェア、(電話)回線、雨量計から構成される、きわめてシンプルなシステムなため、導入・運用コストを大幅に低減できます。
(3) 既存の雨量計やパソコンが使用できるため低コスト
既存資源が活用できるのも本システムの特徴です。
どこの市町村や消防本部にも雨量計の一つはあると思います。もし無い場合でも、小中学校の百葉箱の雨量計を使うことも可能です。パソコンも最近の安価なものであれば使用できます。
このように既存資源を用いることにより、低コストを実現しています。
3. システムの機能
本システムは、市町村、消防本部等が土砂災害に対する危機管理を効果的に行うために必要かつ十分な機能で構成されています(図3.2)。