2番目にそれを共同で回収すること。3番目に回収したものを再生すること。ボックスティッシュやペーパータオルや封筒などほとんどの紙が再生紙でつくれます。反対に作れないとしたら、食品衛生法でしばられている部分です。共同ですすめることでリサイクルが進みます。単独でやると古紙回収業者の方々が1日かかって2トン車をいっぱいにして、4000円にしかならない。4000円で企業が成り立つかというと成り立たない。とすれば共同ですすめることで、そのような方々に回収に必要な経費を支払って行く。経費を支払うことにより企業人としてはリサイクル社会に貢献できるし、たとえば自分達で使った紙が100kg出た時は6本ぐらいの針金でしばって種別に分けて、次の紙に生まれやすくしています。このために種類ごとに分別することが必要なんですね。家庭で新聞紙を出す場合も新聞紙とチラシとに分ければ利用価値を高めることができます。リサイクルいうのは止まってはいけない。分別して、回収して輪になることを皆さんにつくっていただけるといいと思います。
○参加者からは次のような質問が出されました。
Q 再生紙を作るにはエネルギー、水なども使いますが・・・・・。
A 紙は実は木なんですね。木材に使ったあとのチップから紙はできます。これがバージンパルプ。一度紙になっているものはエネルギーが少なくてすみます。また、水との関係では再生紙をつくるには多量の水を使用します。静岡県富士市に工場が集中しています。工場では、1分間に7000リットルの水を使用しているそうですが、富士山の湧き水を使っていますので、無駄のない活用をしていることになります。放っておけば流れてしまうだけですね。
Q よく新聞やテレビで古紙があまっていることが報道されますが、なんでそうなるのか。
A トイレットペーパーはロールものに限っては昭和46年までは再生紙しかなかった。それを反対の意識で、おしりにやさしいとか衛生的とか言って、バージンパルプが伸びてきてしまって・・・。全く逆説でして・・・。最初私達は分別だけすればいいと思っていたが、今は分別した人だけ使えばいいのではなく、使う人がいてくださればと考えている。紙の値段が下がっているってことに古紙の余剰が質問であげられましたが、3%なんです。3%の再生品の利用が伸びればリサイクルは回り始めるんです。製紙会社は原料が余っていれば、余っている時に高く買う人はいないんですよね。余っているから、原料を仕入れる方が下げる事ができる。できるから、古紙回収業の方がkg2円、1日4000円ということが生じている。したがって再生品の利用がちょっと動き出せばリサイクルの輪は回り始めるということなんです。
Q 紙のリサイクルは何回ぐらいできますか
A 5〜7回ぐらいできます。しかし、きちんと分別していないので、未完成になってしまう。
上質紙のコンピュータ用紙もきちんと分別されていれば5〜7回ぐらいはリサイクルできます。