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特に最近政府が打ち出しているのは、日本の場合、今お話した温暖化の問題と、リサイクルの問題です。リサイクルというのは、最終処理場が逼迫している、有害物質が洩れ出す等いろいろ潜在的な問題をかかえています。これからの商品設計の中で、これらの問題にどう対応できるか検討している最中です。電気製品が急速に普及してきた結果、温室効果ガスや廃棄物が増えたという反省を含めまして説明させていただきました。

 

■家電製品の省エネルギーの推移

冷房暖房兼用型エアコンの消費電力

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■家電製品の省エネルギーの推移

冷蔵庫の主要モデルサイズと平均消費電力量(1リットル当り)

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■冷蔵庫の容積は年々大型化しているが、断熱や冷却などの技術開発のつみ重ねで消費電力量を減少させている。

 

カラーテレビの消費電力

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質問:省エネの立場から太陽電池パネルが普及してきていますが、太陽電池を製造するエネルギーと太陽電池が生み出すエネルギーのバランスはどうなのですか。(内山)

回答:今、データがないので詳しくはお答えできませんが、投資金額は15年位で回収でき、30年位使用できるように設計されていますので、経済的には成立すると聞いています。現在太陽電池の変換効率を上げるということがテーマとなっています。今のご質問には詳しく調べた上でご連絡いたします。

 

質問:今、乾電池を大量に使う生活が一般化していますが、もったいない。取り出せる電力は少ないが、工場で単3電池を1本作るのに、どれ位の電力が使われているのですか。(内山)

回答:電池の良さはビジネスの効率面から考えなければなりません。半導体も生産する時、多くのエネルギーが消費されます。しかし、仕事の効率を良くし、間接的な意味でのエネルギーの削減につながります。要するに、ライフサイクル・アセスメントという面で捕らえていきたいと思います。

 

 

 

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