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3. 受入者[(財)埼玉県生態系保護協会]の話

講演者 亀田聡氏

(1)(財)埼玉県生態系保護協会は大蔵省認可を受けた「特定公益増進法人」であり、税制上、優遇措置を受けることができるNPOである。

(2)相続により取得された土地を「特定公益増進法人」に寄付した場合には相続税が免除される。「関さんの森」は相続に伴う寄付として、税免除を受けることができるケースとしては、当協会としても国としても、初めての事例である。

(3)問題は管理をどうするかであった。当協会は、埼玉県に在住する人が千葉県にある土地保護に直接関わり続けるのは難しいので、森の管理は地域住民が行うのが本来であると考えている。当協会が引受けたとき、森は非常に荒れ、ゴミが捨てられており、池は汚れていた。現在、「関さんの森を育む会」と「地域住民」が協働して森の管理作業を行う中で、どう森を保全して行けばよいかを検討しているところである。

 

4. まちづくり専門家の立場から見た説明

講演者 成岡茂氏

(1)関さんの森の位置は、市街化区域で第1種低層住居専用地域(一部第2種住居地域)なっており、都市計画道路が通る計画がある。

(2)都市計画の決定内容を踏まえて、緑の保全についての取り組みをしていくことが大切。

(3)線の基本計画に位置づけることや、市町村都市計画マスタープラン策定への取り組みの中で、市民参加型の方式をとり入れ、その中で市民や行政のコンセンサスを得ていくことが重要である。

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コーディネーターの話に聴きいる参加者

 

 

 

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