展示雑誌
奪われし未来、メス化する自然、環境ホルモン入門ほか
1. 分科会の流れ
11:28 分科会開会
コーディネーターの文入さんからベトナム戦争の後遺症としてのベトちゃんドクちゃんがダイオキシンの恐ろしさを初めてわれわれに教えてくれたがこれなどは氷山の一角に過ぎない。今年の3月からマスコミにも盛んにとり上げられているダイオキシンはわれわれがつくった化学物質で内分泌撹乱物質すなわち環境ホルモンとして作用する。人類の明日を警告するシーア・コルボーン博士著の“奪われし未来”の中でもその最右翼に上げている物質のひとつである。実生活においてどう対応したらよいか人類の存亡にかかわることなので先ず第一歩を踏み出して何とかしてこれらの影響を食い止めたいと思っている。本日は全員がこれらについての情報をよく把握し、より適切な行動に活かしていただきたいとのお話があり、幕があげられた。
11:30 ビデオ上映
担当の井上さんから次の3本のビデオを続けて上映するとの案内があり本分科会のイントロと問題のウォーミングアップがはかられた。
1]地下に眠る猛毒ダイオキシン(フジテレビ平成10年8月7日放映のもの)
千葉県御宿町や三重県上野市などから取材したもの、焼却されたゴミの灰から危険なダイオキシンがにじみ出す様子・ダイオキシンはサリンの30倍の毒性と報じている。
2]焼却場周辺住民のダイオキシン血中濃度(NHKテレビ首都圏ネットワーク)
茨城県新利根焼却場を対象にしたもので男性が血液1ml中に81ピコグラム、女性は149にも達していたとのこと、データは少ないが海外の例では40ピコグラムで同焼却場周辺の数値はかなり高く、焼却場の影響は免れないとのコメントがなされていた。
なお、焼却場の処理能力は一日当たり60トン、周辺土壌の汚染レベルは250ピコグラムに達しているところも見受けられたと報じている。
3]環境ホルモンQ&A
横浜国立大の井口教授と国立環境研究所の大井先生らが環境ホルモン(エストロゲン/エストロゲンレセプター様に作用する内分泌撹乱物質)、野生生物への影響(イボニシの雄性化)、発生源や疑わしき化学物質、人体への影響、日本の対策等につきまとめられており、子宮の中で考える真の豊かさとは何だろうと訴えている
12:09 昼食休憩
コーディネーターから午後の部の案内もとどこおりなくおこなわれた。