共時的とは、いま時を共にして生きている人々のことで、皆で現世代の利益を追求する決断をしたところで、今世代限りの大間違いであるかもしれません。それ故にまだ生まれていない未来世代に対して、禍根を残す決定をする危険があります。我々が死んだ後、私たちのことを指さして、未来世代の人々からあの人たちがこんな事をやってくれちゃったから今こんなふうに困るんだと言われないようにできているかどうかが大変重要です。この3点が大きなものさしとして私たちがパートナーシップを組んだあかつきにやる事業の中でちゃんとチェックし、イエスと言えるかどうか、そのものさしだけ外さないようにしていきたい。
そして最後にスペシャリストは特に、事業や活動のライフサイクル、たとえばこの千葉会議も一生懸命盛り上がって4年目ですが、最初はやる人が盛り上がってすごく熱心、そのうちその方がだんだん気が抜けてきたりあるいは、老齢化して次の世代に移りたいんだけれども、でも、次の世代が育ってない、そうすると、活動もずーっと沈んできたりする。でもいいんです。都市も生き物ですし、市民活動もなまもの、昨日と、今日と、明日はやはり違うんですね。それは進化していくケースもあるし、収束していって目標が達成できたから、今はもうやめてしまう。そういう団体もあっていいんです。市民活動を支える会「シーズ」っていう会がありますけど、そこは5年間のプロジェクト型の団体でNPO法が設立したら解散するということで設立された団体です。そういう市民活動団体もあるんですね。さまざまなライフサイクル、人間でいうと一生、輪廻転生がありますが、いろんなライフサイクルの人々や団体による環境づくりの形があるので、そのライフサイクルに応じたプログラム、計画づくりですね。それを是非しっかり考えていこうということが、パートナーシップについての考え方の原点かと思います。