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また、調査地Aの水の流入域に多数確認されたオニヤンマやミズスマシが調査地Bでほとんど確認されなかった。このような種構成の違いは、地域的なことだけでなく、調査地Aの水源が渓流であったのに対して、調査地Bの水源がため池であったことによるとも考えられる。

調査地Aと調査地Bの1998年の同月の水生昆虫群集を比較すると、1998年の9月と10月には調査地Aに調査地Βではほとんど見られないコマツモムンの個体数が増加したので、重複度は2年目から3年目にかけてやや低下したが、その他の月は、調査地Aの造成後、年を追って調査地Bの群集構造に類似してくる傾向が認められた(図18)。

 

 

 

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