日本財団 図書館


5. 全国特殊教育推進連盟(加盟団体)、全日本手をつなぐ育成会等の知的障害教育及び特殊教育に関係する諸団体と提携協力

全精P連としては、今後共、組織の充実強化を進めながら、21世紀に生きる知的障害児者の教育・福祉の充実発展、会員相互の向上を目指し、会をあげて努力していく所存です。

 

全国病弱虚弱教育学校PTA連合会

昭和45年4月発足した全病P連も28年目を迎える。全国病弱虚弱養護学校数は現在83校、分校や学級学園を含め約400校になるが、児童や生徒の入退院が多いため在籍数が定まらないのが宿命である。PTAの会員数は約3,500名、会員一人年200円の予算である。

財団のご協力で国庫や日自振・こども未来財団からのご支援を頂き、昨年も保護者の研修会、全国の病弱児童・生徒の宿泊を伴なう集団指導や、社会適応をはかる行事、集団療育事業など、病弱児童・生徒の将来を配慮した有意義な活動を実施することができ、深く感謝している。

今後も多くの学校が実施できるようご配慮をお願いしたい。ご存知のように全国の病弱養護学校の児童・生徒は隣接する厚生省傘下の医療機関に生活するため、病院側との連携の上での行事の計画が大切である。最近は全国的児童数減のため病弱児童・生徒数もへっているしPTA会員数も減少している。しかし、まだ一般校には欠席児童数が8万名という現実をどうとらえたらよいか。養護学校在籍を拒むむきや病弱養護学校の存在を知らない者も多いので啓蒙が一層必要である。また、組織強化のため各学校PTAでは、OB会の結成をはかっていきたい。

平成5年6年にかけて、病気療養児に対する教育の諸問題について調査研究協力校を設けたり、全病P連代表も加わって文部省協力者会議が開かれ、平成6年12月末、文部省初中局長名で各都道府県教委宛に「病気療養児の教育について」の通知が出されたことは、病弱教育にとって大いなる朗報であった。病弱児童生徒の中には長期入院生活を送る者も多い。週五日制を考慮して日々の生活を有意義にすごすための環境づくり(QOL)を考えていかねばならない。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION