シンポジウム 「育もう生きる力・考えよう家族のあり方」
持てる力を引き出す関わりの看護
-精神科病棟は助産婦にどう見えたか-
国立舞鶴病院 看護婦長 西村 佳子
私は10歳から助産婦を目指して30年余り、お母さんの子育てのお手伝いと子ども達が自分の力で生きていける、自分を大切にできる人間を、こども達が「生まれて良かったね」と共に言える社会をつくりたいと考えて、産婦人科と小児科病棟で仕事をしてきました。ある日、突然、精神科病棟に看護婦長として配置が決まり2年と5か月が経過しました。
看護になる関わりを求めて、私が出会った患者さんから学んだことをお話させていただきます。
1. 精神科時間と小児科時間、同じ8時間なのに進み方の違いに戸惑い
・ 白衣を着たまま乾かしてもいい?・・・・・・初めての入浴介助 「きゃーお湯かけられたー」
・ 絵を描いていてお仕事になるの・・・・・・アイリスの花が見事に咲いている夢中で写生している私の周りに仲間が集まった・・「"婦長さんを描きたい"とここに15分座って待っているんです。この人3分間じっとしていられないんです。婦長ここに座って!」と、せかすベテラン看護婦さんの指示(何かおもしろそう、自然体で暮らしてみるか)
・ 覚えられない精神科用語・・・・・・人間を丸ごとぶつけて、見たとおりに私の感じたまま、私の言葉で報告しでいいですか?・・医長はOK
・ 「おとうちゃんがまだ‥」という患者さん(65歳)に尋ねてみた「あなたのおとうちゃんって何歳?」「おとうちゃん80かなー」(小児科と違うお父さんの年齢-大きなおとうちゃんやなー)
家族の高齢化・世代交代で孤立し困惑する、大きな子ども達を支えることがこれからの課題か。
・ 私の目の黒い内に何とか、兄弟には世話がけられません・・・母の目に涙
つまづいた所から再学習、半分半分で生活過程を整えた、小児科流で関わったらお見事大変身・・・患者さんを看護の視点で見つめてみよう