(II) 委託のしやすさ
12 事例別委託のしやすさ
委託のしやすい事例、しにくい事例ということについて、専門的にどのように考えているかを、12領域、39事例別に回答してもらった。回答の方法は、スムーズに委託しやすい(段階5)、おおむね支障なく委託しやすい(段階4)、どちらとも言えない(段階3)、スムーズには委託しにくい(段階2)、支障が多く委託しにくい(段階1)の5段階のいずれかに評定するものである。
スムーズに・支障なく委託しやすい事例としては、里親が児童の条件にこだわらない場合、実親などが里親委託を納得している場合を、97%以上の児相があげている。また児童の状況では、心身の問題が特にない場合、年齢が乳幼児の場合を、93%以上があげている。また保護者が死亡している場合、児相に里親担当の職員がいる場合、里親が養育里親を希望している場合、里親に実子がいない場合に、スムーズに・支障なく委託しやすいとする割合は、65%以上となっている。
これに対し、保護者が里親委託に反対の場合、里親が65歳以上である場合、児童に