とを覚えています。つわりもおさまり、お腹も少し目立ってきた頃、おばさんから電話を頂きました。帯祝いをしてくれるというのです。それだけではありません。「子どもが生まれたら私たちが面倒を見てあげるから、帰っていらっしゃい。」と言って下さいました。思いがけない言葉に涙が出ました。内心、河合家のご両親は仕事を持っているから病院を退院したら一人で何もかもしなくてはいけないと思っていたからです。おじさん、おばさんは自分の娘さんと同じ様に接して下さいました。
お腹が痛くなり、これから病院に行くと電話をした時も夜遅くだったにもかかわらず、善美さんと一緒にタクシーで病院にかけつけて下さいました。初めてのお産で不安で一杯の私を力付けて下さいました。翌朝、無事に女の子が生まれました。この子の名前も、おじさんが字画を見てつけて下さいました。病院に入院していた7日間、ほとんど毎日顔を出して下さって退院の日は、部屋を暖めてお布団を敷いて待っていて下さいました。懐かしさと嬉しさでまた涙が出ました。その後1ケ月間、毎日母乳が良く出るようにと食事にも気を遣って頂き、赤ちゃんのお風呂からおむつの洗濯まで本当に良くして頂きました。おじさんも日増しに大きくなって行く様子を写真に残して下さいました。