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3. 里子体験者の手記  河合 敏子

私は河合敏子と申します。現在家族は、建設会社に勤める主人と小学校2年生の女の子、年中組の幼稚園児の女の子の四人家族で暮らしております。

私は小さい時から父と二人で父の会社の中の社宅に住み、周りの人々に可愛がられ親切にして頂いて育ちました。母は私が幼い頃亡くなったと聞かされていました。

今から19年前私が中学校へ入ってすぐ体の弱い父は新しい仕事につきました。そこで父は村瀬安弘さんと知り合いました。村瀬さんは私たち親子のことをいつも気にかけて真剣に思って下さっていました。遠藤さんのおばさんは村瀬さんのお知り合いでした。父と私たちの生活にも明るい光が差しこんできたかのように思えました。しかし、その年を越した1月4日、父が倒れたのです。この時、村瀬さんと遠藤さんのおばさんがかけつけてくれました。父はそのまま入院し、回復のきざしのないまま一ケ月たった2月3日節分の日、帰らぬ人となったのです。私は一人になってしまいました。これからの生活を考えると胸が締め付けられる程、不安になるのでした。

 

 

 

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