日本財団 図書館


にバカにされそうですが、こんな事です。すべて悪いところは、自分にとってそう思われる事は、お父さんに似ている事にしようと考えました。夫は外観からボーッとしているものですから、私とは性格が違いますし、お父さんに似てしまったのだと思う事で気持ちが楽になると思いました。幸い隣人達に最近、後ろ姿がお父さんに似てきたわねといわれまして、「まったくそうなのよ。ボーッとしているところもそっくり、イヤになっちゃう」といつも言ってしまいました。こんな事で子どもに対する態度が、すっきり改善された訳ではありませんが、少しゆとりが出てきたように思います。叱り飛ばした後は必ず自己嫌悪に陥りました。何であんな事で叱っていたのかと自問自答がありましたので、私が悪いのだということでなるべくガミガミいわないように気をつけました。子育ては体力がいるからと自認していましたけれど、体力の方は仕事をしている時と同じでまったく心配していませんでしたが、それより必要なのは、体力は体力でもフル体力の方です。仕事をしている時は、時間内だけで解放されていましたが、今は毎日24時間子育てです。私は長い間保母はしていましたが、母はしていなかったんだなと逆に気付きました。他人からどんな子になってほしいとか聞かれま

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION