も緊張していたんだなと思います。見慣れた大人なんですけど緊張してるんだと感じました。最初はしゃっくりをするようなしゃべりをして言葉が出ていたんですけど、そのうちだんだん話し始めると｢あぅあぅあぅ｣と長く言ってから次の言葉がやっと出るというようにひどくなりました。そのうち一番悪い時は自分のほっぺたを叩きながら身体を揺すって喋っていました。そうすれば口の中からポロッと言葉が出てくるようにピシャピシャとほっぺたを叩きながら話していました。ですから、話す時にいつもほっぺたが赤くなって、そんな姿を見ていまして本当に｢つらい｣という一言でした。何度もそんなに無理して喋らなくてもいいよと言いたかったんですけど、そうすればもうなんにも喋らなくなっちゃうんじゃないかという恐れがありまして、そういう言葉を自分の方で控えていました。それでも子どもの方が大きな声で体中を使って楽しそうに喋っていましたので、自分からその症状に立ち向かっていくという感じでした。よくなったり悪くなったりの繰り返しで、幼稚園にはいる時期が近付いていたんですけど、こんな状態で幼稚園に行って大丈夫なのかと不安でいっぱいでした。その時は何も望まないけど、この子が楽に喋れるようにして欲しいという気持ちでい
