いろどうしよう、こうしようと迷うわけです。あわてて、いろんな育児書を読んだりとか、体験を聞いたりとか。その中である講義を受けて、本当にフッと肩の力が抜けたんです。それは、子どもは親の言う通りになるものではない、ちょっと言葉は違うかもしれないんですけれども、子どもになにかを教えることはできない。だけども子どもを正しい方向へ導いてやることはできる。そのようにしむけることはできるというようなお話しを聞きました。その時に、私はこの子に何かしようとばかりしていたということに気づいて、その頃から子どもも大事な友達をあつかうように接しようと、子どもの自尊心をへし折ったりそういうことをしない、叱るときもそういうことをしないように、子どもを尊重するように対応がだんだん変わってきました。
いろいろあった2歳児、3歳児のころですけど、唯一自慢できる事は、夜寝るときにお話を即興で読む、聞かせるっていう事を毎日やったことです。ですから何百というお話が生まれては消えました。そのお話しは今でもなんか覚えてるんですね。そのせいか口だけは立派なものになりまして、本当に集中するようになりました。3歳位のときは1時間ぐらいお芝居を正座して身じろぎもせず見ていました。集中力がつい