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(3) 子供達との出会いと将来 坪内 美津子

初詣でに縁結びの出雲大社に初めて行った年、平成七年八月に千恵美と裕美の姉妹に出会いました。季節里親として主人が初めて二人を迎えに行った時、姉の千恵美は妹の裕美から貰ったおたふく風邪で、一人寝込んでいました。そのため初めて知らない家に来た裕美は不安があったのでしょう。とても聞き分けが良く、おとなしくて行儀も良かったように覚えています。

あれから早くも四年の月日が過ぎました。初めの頃は、お互いに相手のことがわからなくて、注意したり、叱ったりしたら「もう、この家には来てあげん」と言われそうで、私も遠慮ばかりしていました。しかし今や、私がお手伝いを頼んでも、多少叱っても、二人は知らん顔か、姉妹げんか、最後には二人揃って私達から説教されるのがオチです。そんな二人も何かあると、お互いが心配しあったり助けあったりしてとても微笑ましくも見えます。

私は裕美が初めて来た時から、私の職場に連れて行き、私の仕事を見せて、出来る

 

 

 

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