II 里親促進事業について
○ 里親促進事業の要旨
里親の開拓、未委託里親への委託を促進するため、昭和48年度に国の予算に里親促進費補助金600万円が計上された。この補助金の内容は、児童相談所単位に地域の里親から推進員を任命して、推進員が児童の委託の促進のほか制度のPRや里親開拓などを行うものである。補助のやり方は、全国里親会が国から補助を受け、同会が県の里親会に補助し、県の里親会が実施主体となって事業を行うものである。
昭和56年度に短期里親開拓事業費が新規に追加されたが、この補助金の内容は大都市における短期里親の開拓をねらったものである。また、平成元年度には未委託里親施設行事参加活動費が追加された。これは養護施設等の行う各種行事に未委託里親をボランティアとして参加させ、児童と触れ合う機会を創り、それによって委託の促進を図ろうとするものである。更に、この趣旨を徹底するため、平成7年度からは未委託里親ふれあいキャンプ等事業(ブロック毎に1カ所)が追加された。
○里親促進事業補助金の推移
この補助金は年をおって漸次増額されてきているがその推移は次のとおりである。