以上が調査結果の概要であるが、本調査と同様の調査が昭和52年12月、58年3月及び62年10月に行われているので、今回の調査と対比しながら、注目すべき点等について述べてみる。
(1) 里親申込みの動機
「不遇な児童への同情から」が、52年と58年では18.5%であったのが62年には12.6%に減少し、今回はほぼ同率の12.4%であった。一方「子供を育てたいから」が、52年は28.1%、58年は28.7%であったのが62年には32.5%に増加し今回は33.5%で1位となっている。つづいて「養子を得たいため」が31.9%、「児童福祉への理解から」が20%の順となっている。